成功例と失敗例から学ぶ!再就職への道のり

.実際の再就職の成功例と失敗例
成功例 1
Aさん(41歳・男性)  退職理由:前職の整理解雇

 

大学新卒で入社したAさんは、総合職として社内の多くの部署を転任していた。5年前から総務部で知的財産の管理を任され、以降はその仕事を専門で行うことになっていた。仕事は順調で、幹部への道の可能性も見えてきたが、突然総務の大部分がアウトソーシング化することになり、リストラ対象になってしまった。

 

Aさんはまず、雇用保険の給付を受けるためにハローワーク行き、同時に求人探しも始めた。ハローワークには案外多くの求人があり、中には急募のものもあった。前職は総務だったので、「一般職」や「事務職」を中心に応募しようとしたが、取り次いでもらう際に職員からNGを出されてしまった。理由を聞くと、「特に事務職でハローワークに出ている求人は、基本的に女性しか取っていないので応募できない」と言われた。

 

何気なくインターネットでニュースを読んでいると、転職サイトでの就職活動が活発化しているという記事を見た。思い切って登録してみると、確かに案件は多かった。しかし、応募条件をよく読むと30代までの求人が多く、40代で地域を指定できる案件はほとんど見当たらなかった。

 

期待していたより案件が少ないことにがっかりして、しばらく転職サイトも見ることがなくなっていたが、転職関連の口コミサイトで「応募条件の年齢は絶対ではない」というアドバイスが多いことに気付いた。

 

Aさんは42歳になろうとしていたが、応募条件を「30代まで」としている案件にも積極的に応募してみることにした。やはり年齢で足切りされることも多かったが、中には書類選考を通過できる企業もあった。

 

その後も年齢幅を広げて応募を続けたところ、地元の部品メーカーに再就職することができた。かなり小規模な会社だったが、いくつか特許をもっていた。Aさんの知的財産関連の法務の知識に注目して採用したこともあり、入社後は用意されていたポストにすぐに就くこともできた。

分析

 

Aさんは40代前半で、ハローワークでも転職サイトでも条件に合致する求人を見つけることができませんでした。しかし、年齢制限にしばられずに積極的に30代対象の案件にもチャレンジした結果、無事に再就職することができました。

 

実は、Aさんの40代前半という年齢は、「40代」よりも「前半」のほうが大きな意味があります。求人を探す際、実年齢プラスマイナス5歳程度は幅を持たせることがポイントと言われています。41歳のAさんの場合、マイナス5歳だと36歳までの求人には十分可能性があるのです。加えて、Aさんを採用した中小企業は年齢よりもAさんの知識や経験の方に注目していました。全くスキルのない30代の若者を採用するより、41歳でも知的財産に精通したAさんを採用したのは、むしろ当然の選択だとも言えるでしょう。

 

 

成功要因

転職サイトの活用・プラスマイナス5歳での検索

 

Aさんが利用した求人サイト

 

 

 

成功例 2
Bさん(51歳・男性)

 

高校卒業後、エンジニアとして電子部品一筋で技術を磨いてきたが、作業中に腰を痛めて休職。慢性化したため、退職せざるを得なくなった。

 

Bさんは最初、「自分は30年も近く電気回路と向き合ってきた。現場経験も長い」という自己分析のもと、その技術を活かせる仕事に絞って仕事を探していた。ハローワークには週2回は通い、電子工作関連の仕事は軒並み応募したが、年齢がネックとなり全て書類で不採用となった。しかし、元取引先の営業マンが、「うちの会社で販売をやってみないか?」と誘ってくれた。Bさんは当初は乗り気ではなかったが、「このまま不毛な就職活動を続けて大丈夫だろうか」という不安もあり、元取引先と交渉して採用試験を受けることにした。

 

新しい販売の仕事にBさんは最初こそ戸惑ったが、実は販売の仕事では現場の知識を十分に活かせることに気付いた。製品知識が不十分な販売担当者もいるなか、Bさんは新しい職種で順調に成績を伸ばしている。

分析

 

Bさんは50代です。一般的には中途採用の求人は若年層に比べて圧倒的に少ない年代ですが、人脈を使って再就職を果たしています。30年以上エンジニアとして現場に立ってきたBさんが、販売の仕事に不安や抵抗を感じることも仕方がないことです。

 

しかし、実際に入社してみると、30年の現場経験は意外な形で発揮されています。新卒で入社して販売一本の若手社員は、その製品がどんな構造で、どんな理論や技術を応用しているのかについては書類上でしか知りません。しかし、Bさんは30年の間にさまざまな電子回路と触れ合い、その進歩や業界の時代の流れを肌で感じてきた人材です。それが現職で存分に活かされています。もうひとつ重要なのが、Bさんが全く畑違いの仕事と知りながら、思い切って人脈に頼ってみたことです。

 

もし、自分の技術に固執しすぎてこの話を辞退していたら、再就職はもっと遠いものになってしまっていた恐れは大いにあります。

 

 

成功要因

人脈、業種にこだわらなかった

 

 

 

失敗例 1
Cさん (38歳・男性)

 

関東の有名私立大学を卒業後、流通業界最大手の企業で顧客開拓の仕事をしてきた。30代までは順調に成績を伸ばせていたが、本社が海外展開を拡大することになり、Cさんも海外に長期派遣されることになった。海外赴任にどうしても納得できなかったCさんは、自主退職することにした。

 

Cさんは知識も経験も豊富で、それまでもエリート街道を進んできたこともあり、当初はすぐに再就職できると考えていた。貯蓄もかなりあったので、余裕をもって転職活動をすることもできた。大きな企業はほぼ求人を出していないと考え、ハローワークには登録せずに転職サイトと転職エージェントを中心に転職活動をすることにした。

 

Cさんは「自分にふさわしい」と思う企業にサイトやエージェントを通じてアプローチしていったが、年齢がネックとなってそもそも応募できない案件が多いことに初めて気付いた。転職エージェントも「40代からの求人は中小企業が中心」と言って大手以外の案件を多く紹介してくれた。

 

しかし、Cさんはどうしても納得がいかず、大手への応募を繰り返したが、面接まで辿り着くことすら難しいまま2年近く経過してしまった。空白期間が伸びたことでさらに再就職は難しくなり、しかたなく地元情報誌で応募したパートでしのぐことを余儀なくされた。

 

分析

 

Cさんは例の中ではもっとも若く、30代後半で中高年という年代にさしかかり始めてすぐの年代です。名門大学から業界最大手と、華々しい経歴を持っていましたが、結果的には再就職に失敗してしましました。

 

まず、Cさんには時間的にも資金的にもかなりゆとりがありました。しかし、これらを当てにしすぎたことが、かえって仇となってしまいました。40代と50代のでは、再就職はスピード感が命です。そして、大手にこだわりつづけたことが第二の敗因です。年収を大きく伸ばすエグゼクティブの転職では大手企業が前提ですが、再就職では年収や企業規模は下がることを覚悟しておく必要があります。そして、ズルズルと就職活動を続けた結果、空白期間が長くなり、さらに採用されにくくなる負のスパイラルに陥ってしまいました。

 

 

失敗要因

初動の遅れ・会社規模、職種にこだわり過ぎた・長期化

 

Cさんが利用した求人サイト

 

 

まとめ

 

40代からの再就職は今までが経験しなかったような困難に直面することもあります。そのなかで、特に40代、50代では考えが硬直しがちになったり、一般論を信じるあまり挑戦する前からダメだと決めつけてしまったりするものです。そのため、柔軟な思考を求められるものです。

 

既成概念にとらわれず、また無用な負い目を感じすぎずにどんどん挑むべきです。泥臭い就職活動でも「必ず再就職してみせる」という姿勢が、最も重要です。こういった挑戦的な姿勢は人事担当者の心を動かす以上に、あなたのこれからの人生をも動かしていくことになるでしょう。

 

 

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